むじん図書室

オススメの本、映画、音楽、ときどき日常のことなどを語る部屋です。不定期に出没します。

【159】心。

京セラ創業者の稲盛和夫氏の「心。」を読みました。

ご経歴を読むと順風満帆そのもののように思えますが、
若い頃は病気や挫折があったり、会社設立に至るまでにも様々な苦労をされたそうです。

そこからどのように、京セラやKDDIを日本を代表する会社にし、不振にあえいでいたJALを再生していったのか…。
経営学だけでなく、自らの経験を踏まえた人生哲学が書いてありました。

印象的な部分を抜粋すると…。

・「心」がすべてを決めている。
人生は「心」のありようで決まっていく。
そして、思い描いたとおりに生きていける。

・「心」とは「利他(社会貢献)」の真善美の魂=「真我」が中心で、そのまわりを本能、感性、知性が層をなしている。

・人生と仕事の結果=考え方×熱意×能力
熱意、能力がいくら凄くても、考え方がマイナスだと意味がない
(マイナスをかけるとマイナスになるから)

特に205ページには、ギュッとエッセンスが濃縮されていて。
何回も読み直し、そしてノートにも書き写しました。
とても染みました…。

「心。」は、「生き方。」という本の続編ということで、「生き方。」も、いずれ読んでみたいと思いました。

個人的に一番ジンと感動したのは、
苦楽を共にされた奥様への感謝の言葉でした。
おかげで幸せな人生が送れた…なんて!
愛情たっぷりで泣けてしまいます。

まずは自分の中にしっかりおとしこんで、少しずつ実践していこうと思いました。

映画「鬼滅の刃」のキャッチフレーズ「心を燃やせ」も名言ですね。
2021年は「心」に意識を向けてみたいと思います。