むじん図書室

オススメの本、映画、音楽、ときどき日常のことなどを語る部屋です。不定期に出没します。

【913ノ】銭形平次捕物控 傑作集①

野村胡堂さんの「銭形平次捕物控 傑作集①」を読みました。

以前映画で紹介した「銭形平次」…の原作本です。

予想以上に面白かった!!です。
平次のいなせで情に絆されやすい人柄が親しみやすく、まるで一緒に江戸の街を駆けて、推理している気分でした。
事件の後にちょろりと言うセリフが深い…。
八も大活躍!
八がいなければ、もっと暗いテイストだったろうな…と思います。

今回は「陰謀・仇討扁」として、陰謀やら仇討の話がいっぱい出てきました。
切り口が新しくて、真犯人がわからないという本格ミステリーの側面もありました。

■金色の処女
■傀儡名臣
■十手の道
■敵討果てて
■二人浜路
■火の呪い

「金色の処女」は、まだ独身だったお静さんがピンチになる話。
平次は、無事に助けることができるのか??

「傀儡名臣」は、かなりの秀作です。

「十手の道」は、切ない…。仕事への矜持をみた作品でした。

「敵討果てて」は、壁に耳あり、障子に目あり…。

「二人浜路」は、入れ替わりもの。犯行動機もなるほどなぁ、と思うものでした。

「火の呪い」は、今じゃ書けない話な気がします…。八の活躍もありました…。

続刊も読んでいくつもりでいます。